【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》

古都、薬を売る老翁(壷公)がいた。翁は日暮に壺の中に躍り入る。壺の中は天地、日月があり、宮殿・楼閣は荘厳であった・・・・

現代の探検家《河江肖剰》 =013=

2017-05-31 06:13:29 | 浪漫紀行・漫遊之譜

○◎ Great and Grand Japanese_Explorer  ◎○

新たなピラミッド像を追って、エジプト考古学の魅惑の世界=河江肖剰=

= Webナショジオ_“河江肖剰-新たなピラミッド像を追って”より転載・補講 =

☠ 発掘調査と先端技術によって、古代のピラミットの実像に迫る ☠

◇◆ 第五回 3Dモデル生成、舞台裏の奮闘 = 3/3= ◇◆

ウーダン氏からの友達リクエスト

 関大チームが3Dモデルの生成に奮闘しているある日、私の元に「内部螺旋傾斜路」説を唱えたウーダン氏から、突然、Facebookの友達リクエストが送られてきた。 驚いたが、承認したところ、すぐに以下のようなメッセージが届いた。

「君が、クフ王のピラミッドに登った話と、そこでダッソー・システムズ(註:フランス最大のソフトウェア会社。 ウーダン氏のスポンサー)についてツイートしているのを見つけた。 ……知っての通り、私は13年以上にわたってクフ王のピラミッドについて調べている。……是非、君たちが持っているオリジナル映像を見せて欲しい」

 さらに、彼は、自分が考えるクフ王の「洞穴」の本来の機能をCG化した映像を送ってきて、こう言ってきた。

「こちらは映像や画像を送ったので、君の方からの(映像の貸し出しについての)ポジティブな答えを期待している」

「世界ふしぎ発見!」の撮影で大ピラミッドに登った話はツイートしたが、彼やダッソー・システムズが、ピラミッドに関する発信を日本語までチェックしているのは驚いた。しかし、いずれにせよ、彼が送ってきたCG映像や画像は、別に私が求めたわけでもないし、それらはすでにYouTubeにもアップされており、見たこともあった。

 さらに私が興味あるのは、仮説をイメージ化したCGなどではなく、あくまで現場の生の情報であったため、彼のように、自分の説ありきという姿勢で証拠を集めるアプローチには、正直、違和感を覚えていた。

 そこで、私たちの目的は、誰もが使え、アクセスできる「学術データ」を構築することなので、それができたときに改めて議論しようと返事を出した。

先に発表しなければ!

 しかし、実はそのとき、私が警戒したのは、ウーダン氏とダッソー・システムズが、映像を使って、独自に3Dモデルを生成することだった。 彼らはすでに「窪み」と「洞穴」に登っており、映像も撮っている。 今回、TBSの映像を欲したのは、自分たちの映像が、暗くて、よく見えない箇所があるからだと言う。しかし仮説のCG化にしか興味がない彼らは、現場をありのままに3Dモデルで再現するというアイデアは浮かばなかったようだ。

 だが、少し調べれば、私たちが行おうとしていることに気づくかもしれない。 そうすると、ダッソー・システムズという巨大な複合企業の力をもってすれば、あっというまに3Dモデルはできそうである。 彼らが学術的なデータとして公開するのであれば、一番にデータを作り上げた栄誉はなくなるが、学術的には問題はない。 しかし、これまでの方法を見ていると、自分たちに都合のいいデータだけを「内部螺旋傾斜路」説の裏づけとして使うように思われた。

 となると、やはり最初に、こちら側で3Dモデルを生成し、実測図を完成させ、国際会議での発表や学術誌への投稿など、データを公の場で発表する必要があった。

 私たちは、早々にデータを完成させなければならないという強い焦りを感じ始めていた。

=資料・文献=

エジプト・ピラミッド学(3)

ピラミッドが「なんのために」「どのような建築方法で」作られたかについては定説が無い。 最も有名な「王墓説」は王家の墓が別に発見されることから否定される傾向にあり、その他「日時計説」「穀物倉庫説」「宗教儀式神殿説」「天体観測施設説」もその後の研究や物証によって否定されるなど主たる意見となっていない。

またドイツの考古学者であるメンデルスゾーンが提唱した「農民救済の公共事業説」のように物証を伴わない説は反証されることもないが、同じく実証を伴わないアイディアに留まる傾向が強く、主たる論とはなっていない。

そのためピラミッドは「王墓」であるという説明が続けられていることが多い。 また、王墓であるかどうかとは別に、葬祭殿や付随する墓地群などから見て、ピラミッドが葬礼と関連があること自体は確実視されている。

なお、2008年11月にサッカラで発見されたシェシェティ女王のピラミッドはエジプト国内で118基目である。

ピラミッドと言う語源は、ギリシャ語で三角形のパンを指すピューラミス(πυραμίς; pyramis; ピラミス、ピラムスとも)に由来するという説が最も有力。 古代エジプト語ではギザのピラミッドに「昇る」という意味の「メル(ミル、ムルとも。ヒエログリフでは△と書く)」という言葉を当てていた。

因みに、現在我々が見るようなピラミッドの形態はある時点で突発的に形成されたわけではなく、何世代もかけて練り上げられてきたものである(ただし、それぞれのピラミッドはその形状で完成形態であるとする研究も出てきている)。

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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